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  • 6.徳のある相


有徳(ゆうとく)の相を論ず

前述した上分の相があり、鼻が豊かで天停(てんてい、=額)へ貫くようであり、準頭(せっとう、=鼻先)が豊かで丸く、土星(どせい、=鼻)は十方によく通じ(≒広がり)、四岳(しがく、=額、右頬、左頬、顎)は中央(=鼻)を守っているように観える。以上のような相があれば、必ず徳のある人である。もし、平民にこの相があっても、下手におごり高ぶる事がない時は、吉である。以上に述べた「土星が十方に通じ、四岳が中央を守る。」とは、額、頤(おとがい、あご)、両顴骨を四岳とし、四岳が鼻によく随い、通じるように見える事を言う。鼻もまた一面(=顔全体)によく通じ、例えるならば、君臣の如く通じ合っている事を言う。鼻を君(=君主)とし、一面を臣(=臣下)とする。